* Category:murmur Date:2014年11月07日 小説を一つ読み終えました。夜ごと寒くなってゆくへやで布団にもぐって、青白いあかりの下でゆっくりと読み進めていた。読みやすくて面白くて、読んだ!っていう充足感はあれど、いまいち腑に落ちなくて、最後の最後で「……?」となって、これ、私の好みじゃないかもなあと思いながらさいごのページを綴じた。好みじゃないかもとゆうのも一つの感想だからそれはいいんだけど、それはいいんだけど、もしこれを、今よりもっと若い頃に読んでいたら、ぜったいに傾倒してたんだろうなあとも思い、私は私がとてもふけた気持ちになってすこしせつなかった。さいきんはほんとうに、新しいものがだめになって、もともと流行などには無頓着だったけれど、さいきんは、前すきだったあれこれへの執着がより強まって、固執して、ふるいCD引っ張り出してきてきいたり、棄てられないでいるあれこれを読んだり、していて、頑固で融通の利かぬおばあちゃんみたいな、そんなめんどうくさい人間に拍車がかかっていて、どうも、だめですネ。しかしちょい前に身内とそうゆう話をして、でもそれは、年をとっただけでなくて、世の中の物事がもう出され尽くしたところもあるからだ。みたいなそんなありふれた意見の一致を得、言葉にしあったことですこし心強くもなった。物事は、言葉も音も、有限なんだなあとゆうことを今さらながらに思う。それはもうつくづく思う。無限なのは想いの強さだけで、けれどそんなのも、いつかは限度いっぱいにまでみちるのかもしれない。本も、音楽も、そこにある言葉の本質も、じつは有限なんだけど、でも若い人がはじめて読んだりきいたりするそれらはまちがいなくはじめての何ものかで、だから若いうちからいっぱい本は読むべきだし音楽はきくべきだと思うのだ。今より若い頃にであいたかったなんて思ってももう仕様がないのでせめて、私のこういったばかげた感傷をぬけだせたあとにもういちど読みたいです。 PR
* Category:murmur Date:2014年10月26日 pixivに、大人になった影菅を一つ上げてみました。【 サキエ 】例によって年齢操作ですが…。これ書いて上げて、しばらくして「あっ…」と気づいた間違いに血の気が引きました。出先だったのであいふぉんから開いて慌てて修正したのですが、う、う、うわーーっと一人で頭抱えていた。しにてえ^▽^気づいたかた、いらっしゃるかしらん。いらっしゃらなければよいんだけど。むしろいないでほしいんだけど。もし、いたら、ごめんなさい。(それしかいえない)(それからみなかったことにしていてほしい)懲りもせず大人になったふたりの話書いてるけど、ほんとーーに書きたいのは十代の彼らのお話だったりする。でもなんだか最近ぜんぜん書けなくて、ずっと身悶えているばかりで、もっとふつうに書きたいね、おたくらしくふつうにおたくしてたいです(切実)弱虫ぺだるは6巻の途中まで読みました。荒北くんがちらっと出てきたあたり。荒北くん、ナナナンが描くヒモニート男子みたいな顔してるねぇなどと相変わらず明後日なこと思ってしまったけどこれは思ってしまってよいものだったんだろうか。地元がきゅで盛り上がりを見せるいっぽうで、ぺだるにかんしては静かな(気がする)のは、アニメがこっちではやってないからなのかしらんと思い至った。
x Category:murmur Date:2014年10月22日 身内からCDを山ほど借りてきて、そればかり聴いて生活しています。順繰りに聴いて、ほんとうもう、顔おおって泣き崩れることしかできない。それしかできない。それ以外にできることがない。いちどこういうので、何か一つお話でも書きたいと思うんだけど、できなくて、ぐるじみ 手のつけられない青さが詰まりすぎてる。 x 東堂くんとやらが気になりすぎて気が狂いそうになり、とうとう弱虫ぺだるを読み始めてしまいました。ウワーーーッ 巻島さん ウワーーーッ とかいいながらただいま5巻読んでます。 えーん面白いよぅ 困る、とてもこまる…いや、まじで…… 旬を避けて生きてきた人間が旬の美味しさを知るとこうなるの図(しあわせ)
光たち Category:murmur Date:2014年10月19日 すこやかな人間というのはみていて安心するのだなとある人をみていて思う。来るもの拒まず、去るもの追わず、自分がよいと思ったものを疑わず、ものごとへの執着がなく、触れてくるものを疵つけない物わかりのよさと要領のよさ、物腰のやわらかさ、いやになった時にいやであるという気持ちにすなおにまっとうに従い、みずから切り離せる、つよさ(みたいなもの)。そういうものを持てれば人間として生きるのに足りないものなんてないなと思う。生きるのに向いてる。俺にはできない。---川上未映子の『すべて真夜中の恋人たち』という小説が、文庫になったよ、と新聞で知り、本屋さんいって買ってきました。夕べすこし読みました。自分にとって必要なものは、必要と思った時に、自然と手に落ちてくるものなのだなとあらためて思いました。もう、どきどきしてたまらんかった。いいたいことぜんぶいってくれていた。私の頭の中でとっちらかっていた色々を、まとめてかたちにして、言葉にしてくれていた。そして帯で、おおたひかりが彼女の文章を「言葉の芸術」といっていました。その通りだと思い、私はむかし『乳と卵』を読んで、それ、まさにそれ、を言いたかったのだな。冬子がめちゃくちゃ孤独で、現代病…、とか思って、現代文学ってこういうことかと理解しつつある。文学の歴史とか変遷あれこれについて私は不勉強なので、漠然としたものでしかわからないのですが、要するに時代を反映してるってことか。音楽といっしょだな。表現者ってこういうことだな。きみに伝えたいことがあるんだ。詩人でも歌人でも小説家でも画家でも音楽家でも、アーティストってこういうこと。
愛しかないとかなんとかかんとか Category:murmur Date:2014年10月11日 この夏は、何だか失ってばかりの夏だった。……そうだ、始まりが、そもそもにしてそうだった。夏はなにかを失う季節なのかもしれない。そしてぽかっとした空白をそのまま、時間が別のなにかを運んでくる。頼んでもいないのに、連れてくる。 夏が終わると同時に慌しく衣をかえていった風は、もうすっかり秋のそれで、辻本は襟足を撫ぜていく湿った風に鼻を鳴らした。 学ラン姿のままバイト先までの路を歩くのにもすっかりからだが馴染んでしまい、薄っすらとした淋しさが絶えず纏いつく。もの心のつく頃から自覚のあった、感情のアンテナといったものが辻本の内側に潜んでいて、季節の変わりめといった刹那的な感傷にたやすく心が揺れるのだった。元来、穏やかで思慮深い性格であるから、その咎が外れる時はあまりにも呆気ない。 淋しさの出処など十七歳の少年には判断できなかったものの、感情のアンテナがあちこちに向けられているのを感じることはできた。不規則で微弱な、季節を告げる風の気配。 ヴー、と、鞄の中に仕舞っていた携帯が震え、歩きながらフリップを開けた。上妻からのメールだった。互いの連絡先は、コンビを組むことを決めた時に交換したばかりだった。女子のように頻繁にメールをし合うタイプではないし、学校でいつでも逢える安心が連絡先の交換をすることに無意味さを与えていた。しかしいざこうしてメールをもらえば、今まで連絡先を知らなかったことが不思議に思えてくる。手のひらの中の、拳で包まれてしまう程度の大きさの携帯一つにあいつのなにかしらが含まれている不思議を想った。なんて頼りないんだろう、こんなものすぐに壊れてしまうのに。 アンテナが傍受した感傷を心中で嘲って、速度を落としながらメールを読む。 ――これ全部覚えなきゃダメか? 上妻のいう、“これ”が、辻本の渡したネタであることはすぐにわかった。一度目をまるくし、辻本はため息に似た笑いを吐いた。それから、電信柱のほうに寄って返信を打った。 ――当たり前やろ。 フリップを閉じて携帯を鞄に仕舞い、歩を再開させると知らず速足になった。何もかも失った先に光が見えた、新しい相方の存在はまさに光そのものだった。風が頬を打つ、耳の輪郭をなぞっていく、走る辻本の鞄の中で、携帯がまたメールを受信した。・・・と、ここまで書いて放っぽられてたべしゃり辻本くんと上妻くんの(なぞの)お話が残っていたので、誰か続き書いてください。何を思っての辻本上妻なのか、まったくもってなぞなんだけど、言いたいことはだいたいわかる、おなじよなのがいっこ、辻本くんとかねもっさんのお話がいっこ、まだファイルに残ってて、書き途中で、長いこと雨ざらしだった。べしゃりとか、ろくぶるとか、rksとか、二次創作したところで今もういったい誰が望むんだろうって思うんだけど、辻本くんも海老原くんも岡田さんもやっぱりかわいいし優しいしすきです。森田せんせいのえがく作品はストイックに研ぎ澄まされてて愛情たっぷりで人は人間らしくてもれなくみんな愛しいです。すきなのです。何かの二次創作をする時は私は、私が書きたいと思って、書くために書くので需要とかあんま考えないんですけど、いくつかの書いたものをどっかの誰かが見っけてくれて、好いてくれて、読んだよってレスポンスをくれて、そういうことがこんな、もはや誰にも望まれてないだろうジャンルにもちゃんとあったこと、ネットってすごい。電波のちからってすごい。すごくありがたかったし友達になってよ。私はきみと話がしたいだけなのだけれど。べしゃり、ずっと続きまってて、辻本くんのゆくすえが気になるし何より森田せんせの情況が気になるし。カプにしちゃうのなら辻本くんとかねもっさんがすごくすきです。私の思い描く、「それは宗教やで」をあのふたり、体現してくれちゃってんです。最高です。藤川がいなくなってしまって、かねもっさんの孤独は一生癒やされやしないのだろうけれど、あの人は大人だしそういう孤独を一生かかえて生きてくんだろうなあと思う。たとえ誰かに心から愛されたとしても、きっともうだめなんだろう。しのぶさんは幸せなんだろか。