調子が Category:murmur Date:2014年08月31日 ヴァイブレータ スペシャル・エディション [DVD] ヴァイブレータ スペシャル・...の他のレビューをみる» 荒井晴彦 ハピネット こないだから気持ちが涸れすぎてつらかったので夕べは映画『ヴァイブレータ』を観ながら家計簿つけてました。赤坂真理というかたの書いた小説『ヴァイブレータ』、原作が好きすぎてたぶん私の中で一生揺るぎない不動の1位をこの先も貫くであろう、というそんな感じの小説。はじめて読んだのは5年くらい前かな、高校時代に『ミューズ』を借りて読んで、以後古本屋行くたびに赤坂小説を探してたら見つけた。映画は、正直「なんでこれわざわざ映像化した?」って思うくらいの出来だったけれど(だって、朗読…)、オオモリナヲ演じるおかべたかとしはやっぱさいこーにかっこいい。小説では視覚できない、トラックが走って窓の外に流れる景色とか、そのスピード感とか、音とか(赤坂の小説は音、声が重要だから小説内で言葉で表現してしまうんだけどもっと物理的に)、冬の、雪の降りそうで降らないぐずついた曇天のつめたさとか湿度とか。そういうものを目にできるのは映像作品ならでは。おかべたかとしはいい男です。こんな男が運命共同体であればどんなによかっただろうと思う。それはもう涙が出るほどに思う。私は車が好きなので、トラック(車)内部の安心感ってすごく納得できて、ほんとにその所有者のからだの中ってかんじがするのです。生活がみえる。人柄がみえる。トラックで寝起きしてるおかべたかとしの一部がみえる。人に何かをすすめたり、これいいよ!っていったりがどうにも苦手で、されるのも苦手で、得意になれなくとも人並み程度にはなろうとわりに頑張ってみたけれどやっぱりだめで、それは私が自分で見て、聴いて、選びたい人間だからです。漠然と、いわれるがまま手にとって、好きになったつもりになるのが目に見えているから、それはなんか違うなー失礼だし、とも思うから、それ、本気でいってる?とも思うから、自分でちゃんと納得してから取捨選択したいのでした。相手にもそうしてほしいのでした。(きっかけはともかくとして)(何がきっかけになるかはわからないしね)(でも好きになる/なったものって人生に深く食い込んでくるわけだから、慎重にていねいに選んでほしいのだ)ただ好きなものについて語るととまらなくなります。要約すると「私はこれが好き」ということを、手を換え品を換え言葉を換え延々と語り続けるタイプ。金原ひとみじゃないけれど、私はかなり私私してる人間だから、ほんとたまにとても申し訳ない気分になる。もっとみんなと同調したり、協調したり、したらいいのにとも思う。経験的にできませんでしたけど… PR