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水とタバコ

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社長の匂いについて。

丑嶋社長と、誰でもない誰か。




 普段は黒いフードに隠されているうなじが今、目の前にあるという現実がいささか信じられない気持ちで、けれどあくまで現実であるからそれに甘んじて顔をうずめた。やめろ、といわれるかと思ったが、丑嶋は何も言わない。それで、ぴたりと鼻の頭を肌にくっつける。呼吸の音が聞こえる、背中の体温を感じる、あたたかくて大きな背中である。そんなことは疾うに知っていた、この背中が与えてくれる安心を自分は疾うの昔に知っていたはずなのに、まるで今、はじめて知ったかのような心地になるのが不思議だった。丑嶋はあくまで無言を貫いている。だから自分もそれに倣った。何かしらのことばを掛けても構わないのだろうが、丑嶋の浅く静かに繰り返される規則正しい呼吸のリズムを聞いていたかった。背負われている自分、という存在があまりに無力で死にたくもなる、けれどこの時間が永遠に続けばよい、とも思う。我が儘だ。でもどうしようもなく、ひどく心地よい。
 丑嶋の皮膚はじんわりと温かくわずかに湿っている。几帳面な彼らしく、きちんと洗濯のほどこされたパーカーからは柔軟剤の匂いが漂い、それに煙草と汗の匂いが混ざっている。紛れもなく丑嶋の匂いであるそれを、思いきり吸いこむ。おい変態、と、前方を見据えたていを崩さず丑嶋はいい、その低い声が心地よく耳朶を滑る。


・・・

社長の体臭について考えることはや三日が経ちました。私は元気です。あの人のこったから無味無臭なんだろなーと思いつつ。
社長がまじで恰好よくて可愛くてえろくて、毎日毎日社長のことしか考えられなくてつ、つ、つれぇ~~~~
はやく事後に美味しいパスタ作ってほしい。

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