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水とタバコ

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M.C

若い頃にすきだった(いまも、)人の文を久しぶりに読んで、せつなくてかなしくて泣いてしまった。私あの子になりたかったなと思っていた人の文、あいかわらず切実で飾りけがなくてそのくせ耽美で、とてもよかった。私が若かった頃、あの子もおなじく若くて、切り取られた世界を狂ったように見つめてた。そのまなざしがすきで、そのまなざしがとてもすきよ、と私はよく言ったものだった。今、あの子がどこで何をしているのかをインターネット越しにすこしだけ、知った気になって、それでも手を伸ばすことはできないのだろうなあと思う。私には私の生活が、あの子にはあの子の生活が、それぞれあって、いつかいつか交わることを心の遠くで願いながら、でもそのいつかなんてたぶんきっと来ないのよな。
私がもっと健康で容姿のよい人間であればよかった。そうすれば胸を張って今すぐ電車に飛び乗るわ。洒落た服なんて一着も持ってねぇけど、逢うためならいっしょうけんめいお洒落するからよ。

文はいいなあ。私あの子の書く文が、変わらずずっとすきだなあ。
元気でやってるか、寒くはないか。そんなことを知るすべがインターネットだけなんて、
なんだかちょっとさびしいなあ。

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