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水とタバコ

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6月

ありがとうここを見ててくれて。私はたぶんあなたのためにここを更新しつづけている。
クソどうでもいい手記です。



はやく結婚して何もかもぜんぶ終わりにしたい気持ちと、まだしばらく(あるいは、ずっと)このままでいたい気持ちとがせめぎ合って悶えている。相手はいない。
さいきんの私は、まるでだめで、仕事に一生懸命になれなくて、もちろんそれなりに頑張ってはいるけれど、目のまえのものごとをただこなすだけで、やっと夜になれば、私なんて所詮はこの程度なんだなあという焦燥を抱えて、へやで一人でぼんやりとしている。本を読んだり音楽を聴いたりインターネットをしたりして、以前とおなじように。
咳をしても、ひとり。

穏やかに年をとっていきたいと思う。思いわずらうことなくすきなことをしてすきなように時間を過ごしていきたいと思う。いつまでこの生活をつづけられるかわからないし、もしかしたらポンッと音を立てて生活のすべてが突然変わるかもしれない。先が見えない。人生の落ちが読めない。わからないことだらけの日々、それが人生なのかもしれないけれど。


本を読む、という行為のリハビリに、さらっとした作品を読みたくて、
綿矢りさ『しょうがの味は熱い』を読んだ。
同棲しているカップルが結婚する/しないのはざまで揺れ動くという地味な物語なのだけれど、
一見地味に見えてそのじつちゃんと綿矢りさが綿矢りさであったことに感動した。
あの人の書くものに含まれている微量な毒、引き合いに出すつもりはないけれど、金原ひとみのそれとはまたぜんぜん違った趣があり私はすきだ(金原もすき)(この、すき、は、なんというか質量のまるで違う“すき”)。
どうしてもこの二人って並べて評されるところがあるし、私もふと金原のことを思いだしたりもしてしまったのだけど、それは置いておいて『しょうがの味は熱い』に含まれている毒性をひしひしと感じて胸が詰まった。
柳美里の『ねこのおうち』もようやく読了。今は村上春樹『ノルウェイの森(上)』を読んでいる。村上春樹、『スプートニクスの恋人』しか読んだことがなくて、でも大崎善生的なちょっと気障でナルシシズムを感じるものを読みたくて、何となく手にとってみた。『スプートニクス~』を読んだ時、色々な意味でショックが大きくて気持ちが悪くなり、寝こんだ憶えがある(マジです)。それがトラウマで読めなかったんだけど、年を食った今、ある程度は落ち着いて読めるのではないかと思ったのだった。

若い頃はそれこそ、一冊の本を読めば一冊分が脳みその栄養になってくれたんだけど、
さいきんはそうたやすくもいかなくなった。
しかし読書したり音楽を聴いたり映画を観たりすることのだいじさはわかっているつもりなので、
どうにかこうにかつづけていきたいね。

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